DIARY

まち畑プロジェクト第2弾「ラ・ランコントルの裏庭」活動終了のお知らせ

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?ついに修士2年になりました、松下(まっつん)です。

春が来ましたね。最近はどこを歩いても綺麗なピンク色の桜がおでむかえしてくれるので、なんだかあたたかい気持ちになることが増えた気がします。
みなさんはお花見をされたでしょうか?おすすめの花見スポットがあればこっそり教えてください

 

重要なご報告

さて、話は変わり、皆様にお伝えしなければならない重要なご報告があります。。。
インスタグラムを見て、既にご存知の方もいるかと思いますが、

<< この度、ランコントルの裏庭の活動は、2025年度3月をもちまして終了する運びとなりました >>

ラ・ランコントルの裏庭は、2017年7月にまち畑第2弾として始動し、フレンチレストラン、ラ・ランコントルとの『食の循環』をテーマに、地域参加者と協働して週一回の畑活動と年数回の地域開放イベントに取り組んできました。この記事では、これまでのランコントルの裏庭の活動と活動終了に至った経緯についてお伝えしていきます!

 

 

活動を振り返る

<はじまり>
きっかけは、ラ・ランコントルでの佐倉先生と瀬下シェフの出会いでした。
佐倉先生はラ・ランコントルにお客として何度か訪れており、瀬下シェフから、当時お店の運営に手一杯でお店の裏庭が放置されたままである状態であることを知ります。そこで、当時から研究室で取り組んでいたまち畑の第2弾として、以下の2つを目標に『ラ・ランコントルの裏庭』を改修していくことになったそうです。

当時の目標↓
1.レストランとつながる『食の循環』
2.お客さんを案内できるおしゃれな庭

レストラン入り口付近からみた裏庭

 

<これまでの活動>
2017年7月からスタートした活動は、『食の循環』を実現するために、お店で廃棄される生ごみを堆肥にするコンポストの整備・運営し、活動頻度や土質の課題などの理由から、野菜からハーブ栽培に特化させるなど試行錯誤しながら取り組んできました。

そして、お客さんを案内できるおしゃれなお庭を目指して、人の動線を確保するウッドデッキや日陰で休めるベンチ付きパーゴラ等、ベンチなど制作し、自然と人と植物が共存できるような空間整備を図ってきました。

 

2016年 活動スタート/草刈りの様子↑ おしゃれな庭を目指してデッキやパーゴラを制作↑

 

毎年、夏と冬ごろに開催する地域開放イベントでは、普段は関わらない方々にもたくさんお越しいただき、裏庭の魅力や裏庭で栽培するハーブを体験していただきました。

 

(夏)うらにわで夕涼み会

(冬)クリスマスリースイベント

こうした流れを受けて、2024年度は今後の運営の仕方を佐倉研究室主体から地域主体に引き継ぐ未来を考えながら活動してきました。

 

<最後の話し合い>
2024年度3月には、今一度活動に関わる人の思いを再確認し将来像の方向性を定めるため、今年度3月上旬に瀬下シェフ、地域の活動参加者、佐倉研究室の3者で話し合いを行いました。

 

3月に行った話し合いの様子↑

 

話し合いでは、佐倉先生からは活動が始動した経緯を、地域の活動参加者からは参加したきっかけや活動に対する率直な思いをお聞きすることができました。
ランコントルの裏庭での活動が活動に参加するメンバーにとって生活の一部になっていたことや、モノ(植物)を介してヒトと繋がれることで、日常生活から少し開放される”心の逃げ場”のような場としての役目を果たしていることを実感しました。

一方で、フレンチレストランに見合う品質の良い野菜やおしゃれなお庭づくりには、まち畑の地域の人と協同しながら制作や管理を進める方向性や学生の力で達成できる完成度の限界を感じ、現実の難しさを痛感させられました。瀬下シェフは、ここ数年でレストランの経営方針の見直しや私たちの裏庭での実践活動を見て、新たに裏庭をこう使いたい!という構想が描かれ、それを自身の力でかたちにしたいという思いが変化したそうです。

瀬下さんのやると決めたら自分自身の力でとことんやりたい!そうです。さすがレストランシェフですね
私たちもそれを陰ながら応援していきたいと思います。

まち畑は、これまで『管理に困っている空き庭を持ち主に代わって管理・運営し、最終的には地域主体の活動に引き継ぎ、次の新たな拠点に移動する』ような将来像を思い描きながら取り組んでいました。しかし、ここでは『佐倉研究室から持ち主へお返しし、持ち主自身の力で庭をしっかり管理してもらう』という新たな将来像が示されたと思います。

 

話し合いの最後に撮影した記念写真↑

 

最終的には、瀬下シェフのできるだけ畑の面積を増やしたいという思いを尊重し、2024年度3月中にデッキ・パーゴラを佐倉研究室と地域参加者のみんなで行うことが決まりました。
4月以降は佐倉研究室、ランコントルの裏庭活動参加者は新たな拠点に移動し、ゼロからのスタートを切ることで話がまとまりました!

 

 

<デッキの取り外し!>
佐倉研究室総出と地域参加者で協力し、デッキ・パーゴラ解体作業で活動の最後を締めくくりました。予想していたよりも取り外しはあっという間に終わり、デッキ部材たちはまち畑第1弾すけろくガーデンに運ばれました。作られたものを解体し、処分しなければならない経験したことで、モノをつくることへの責任、考え方が少し変化したように思います。

デッキを解体するぴおき(左)とまっすー(右)↑
パーゴラを解体する佐倉先生↑

作業の合間で仲良く休むぴよき(左)とたまさん(右)↑

お昼ご飯/近くの老舗パン屋(太平堂)のパンを頬張るあべちゃん(左)と大ちゃん(右)↑塩沢さんにいただいたいちごにご満悦なまっすー↑
このなんとも言えないポージングがいいですね。笑

 

デッキとパーゴラがなくなった裏庭は、以前よりもより広く感じられるようになりました。
瀬下シェフらによってこれからこの裏庭がどんな空間に変化していくのかが楽しみですね。

 


 

おわりに

これまでラ・ランコントルの活動を応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
活動は終了してしまいましたが、ここで活動していたメンバーは新たに拠点で活動をスタートします!
また進展がありましたら、ご報告していきますので、そちらの方もぜチェックいただき応援していただけますと幸いです!

 

長くなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました☺️

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