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まち畑プロジェクト第1弾「すけろくガーデン」10月の活動報告1

こんにちは、修士1年の青島です。

先週から、ピザ窯の建て替えが始まりました。
今まで使っていたピザ窯は、瓦、大谷石の上に耐火レンガを積み上げ、L字アングルを渡して棚部分のレンガを支える構造でした。しかし、何度もピザを焼くうちにL字アングルが熱によって変形し、棚の部分が下に落ち込んだり、場所によっては崩れてしまっているところがありました。また、火を起こす際に扇風機を用いて風を送らないと十分な火力が得られないなど、燃焼効率が悪いことも問題点としてありました。
そこで、ドーム型の新たなピザ窯に建て替えることになったのです。以下に簡単な図面を掲載します。平面図とは、設計したものを基本的には高さ1〜1.2mくらいのところで切って真上から見たものです。図面で何を一番伝えたいかによって切断面は変わってきます。
この窯の図面ではベースとなる大谷石とドーム部分のレンガの一段目が表れています。もっと低いところで切ると今度は基礎部分が図に表れてきます。それが右側の基礎俯瞰図です。窯の基礎として並べるコンクリートブロックの配置を示しています。真ん中に空いているスペースには薪を保管できるようにする予定です。

次はこの窯を正面から見てみます。上の図の左は立面図です。窯の全体の形がよく分かります。
右は窯を真ん中で切って横から見た断面図です。建築設計はこのような図面表現が基本としてあり、これらを見ながら必要な材料の寸法や数量を割り出し、実際に作っていきます。

これから実際の作業の様子を紹介していきます。

【1週目】
まずは既存のピザ窯のお清めと解体です。

今まで何度も美味しいピザを焼いてくれたピザ窯。名残惜しいですが総解体します!

耐火レンガと大谷石は新しい窯でも再利用するので、丁寧に持ち上げ、運び出します。
その下にはすけろくガーデンの母屋を解体した際に出た瓦が積まれています。瓦基礎には、この場所や母屋の土壁で使われていた土がつなぎとして使われていました。この土もまだ使えそうなので丁寧に剥がして土嚢に入れて保管します。もちろん瓦もまだまだ活用します。

解体が終わり、ピザ窯があった場所がきれいに更地になりました。窯がなくなると一気に地面が広くなったのを感じます。鶏たちは表れた土の中の虫たちを忙しなくつついています。

ここからは図面をもとに、新しいピザ窯のあたりをとって水糸を引いていきます。
地面から10cmほどの深さまで掘りながら整地します。
そこに先ほどの瓦を砕いて敷いていきます。
この上にコンクリートブロックで基礎を立ち上げていきます。

【2週目】
図面と水糸を見ながらコンクリートブロックを仮配置していきます。使うブロックは幅120mmの重量コンクリートブロックです。両側に窪みがある真ん中用のものと、片側が平らな端用のものがあります。

大谷石の寸法(300×900mm)を基準にした基礎のサイズに合うようにブロックをカットしていきます。
まずはグラインダーで溝を作る要領で切れ込みをつくります。その切れ込みに鏨(たがね)を立て、ハンマーで叩くと切れ目でパカっと割れてくれます。鏨をハンマーで叩くと始めは高く鋭い音がしますが、ブロックが割れ出すのに従いだんだんと音が低く鈍くなっていきます。
ブロックをカットしている間にモルタルを練って基礎を作る準備をしておきます。モルタルは接着剤のようなもの。既存の窯で、瓦を積むのに間に土が入っていましたが、あの土もモルタルと同じような役割を担っています。
ブロックを並べるところにモルタルを盛り、水平にならしていきます。このモルタルの上にブロックを並べ、ブロックの上でも水平を出しながら積んでいきます。
まだまだブロック積みが続きそうです。基礎には鉄筋を入れるなどしてさらに補強していく予定です。果たしてちゃんと大谷石を基礎の上に載せることができるのか、、

現在、すけろくガーデンの作業は木曜と日曜に行なっています。みんなで良いピザ窯を作りましょう☺︎

追伸
窯を解体したら瓦の間からヘビの子供が3匹も出てきました。温かい住処を追い出してしまい申し訳ない気持ちになりました。

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