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こんにちは!修士1年の稲葉です。
先日、千葉に行く機会がありました。そこで、西千葉で建築家として活動しており、佐倉助教の後輩である細谷悠太さんのご厚意で「細谷悠太建築ツアー」を行っていただきました。細谷さんの設計した場所を巡るとともに、各場所で細谷さんが持つ思考を伺うことができ、とても楽しい時間でした!本記事では、得た気づきを少しばかり共有できればと思います。それでは、建築を巡っていきましょう~
西千葉駅から、徒歩5分ほどの場所にある、木造のリノベーション・店舗の内装設計です。
この建築は、形式的に空間を解いている点が面白く、壁の配置・天井・窓の納まり・設えなどを整えることで、室内を巡る流れを作り出すとともに、個人の滞在空間も作っており、ゆったり過ごすことができる場を作り出しています。
また、木造のリノベーションということもあり、改修の跡を見せる納め方や奥行きを感じさせる構成をつくることで、空間を広く感じさせるとともに、シーシャバーの暗く、個人のスペースで落ち着くことのできる空間を作っていることが印象的でした!
千葉県立美術館は大高正人さんの設計。細谷さんは千葉県立美術館の庭に「みちのにわ」を設計されました。
「みちのにわ」は、千葉県立美術館の空間を図式的に見た時と実際の使われ方の違いを受け、設計者の意図をくみ取ったうえで、看板の位置や全体の構成を工夫することで、現在の使われ方の幅をさらに広げるように設計されています。
具体的には、千葉県立美術館の敷地外と建物内部が断絶されていたことに対し、外部と内部を流動的につなぐことを意図してゾーニングなされています。使い方が定まっていない”未知な道”というオブジェクトとして、個人の様々な解釈で場の価値を見出し、利用していただくことを美術館の本質になぞらえて設計していることを力説していただきました!
一言で言うと、好きなもので囲まれた空間でした。それぞれのものごとで見たら、バラバラだけど、細谷さんセンスによるどこかまとまりがある。好きで囲まれた部屋であることにあこがれを持ってしまいました!
また、模型のスタディも見せていただき、検討の仕方や模型スタディの重要性に気づかされました。また、何をスタディするのかはっきりしていることが印象的であり、進め方のマネジメント力の必要であると改めて思い知らされました。建築家の仕事を作るところから、実際に建つこと・建った後のことまで見ることができ、大学ではわからないことを知ることができたのはとてもありがたかったです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、建築巡らせていただいたのですがここでは割愛させていただきます。
一緒に巡らせていただく中で、建築を見る軸を据えたうえで、物事を語る点が印象的でした。建築を語る・設計するうえで、知識を備えること・実際に良い空間を見て感じることの重要さを学びました。佐倉研の中だけでは、知ることができなかったことを知ることができました。
細谷さん、お忙しい中ありがとうございました!