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[信級プロジェクト2023] 空き家改修 ~解体、活用編~

こんにちは、こんばんは、修士1年の糠谷です。

信級プロジェクトの経過報告です。
今回は建築家の小池さんをお呼びして改修についてアドバイスをいただきました。
また、22日に信級をよく知る地域の方に「信級について教えてもらう会」を開催する予定です。空き家は清掃が行き届いていなかったため、作業中はずっと土足で作業をしていました。畳の水拭き作業を行い靴下でも歩けるように清掃を行いました。

解体作業

空き家の改修の実績のある小池さんにアドバイスをいただきながら解体作業を行いました。 天井に最初の穴を開ける小池さん。学生だけでは躊躇してしまうような作業も経験から大胆に、繊細に作業を行なっています。小池さんに続き、学生も天井を剥がしていきます。まずはバールを駆使して天井に穴をあけます。天井を壊す背徳感!!!こんな時しか味わえません!

一度、穴をあけてしまえば上記の写真のように素手で簡単に剥がれてしまいます。一般に皆さんが想像する天井というのは、梁と呼ばれる家を支える構造体から吊っているだけなのです。漫画であるような天井裏を四つん這いで歩くとか無理。天井板も案外薄いものが多いので人力で簡単に壊せてしまいます。

普段の生活では味わえない、天井の解体作業に須田くんも達成感を感じているようですね。

大人数での作業だったのであっという間に剥がし終えました。天井に隠れていた、木の格子のようなものが見えてきました。これを野縁といいます。この野縁が天井板を支えており、主要な構造体から吊木という部材が野縁を吊っています。
写真では天井の構造を見ることがありましたが、実際見たのは初めて!多少なりとも知識があると、これか!!と興奮しますね。

野縁、吊木も解体して2階の床組が見えてきました。黒色の古風ある?色が素敵ですね。小池さんはこの家は新建材で昔から使われている部材を全て覆ってしまっていると話されていました。私も解体してみて、こんな魅力的な部材をあえて隠してしまっていることに驚きです。そして、床を剥がしていきます。古い床の上に新しい床を重ねる形で施工がされていました。全ての床を剥がすと床の構造体があらわに!床にある木材も大引、根太と建築用語が付けられています。床板の下に隠れていた、上の写真で縦方向の大きな材が大引、横方向の材が根太といいます。改修を行なっている空き家は推定で100年以上前に建設されたので、現代の住宅と比べ特殊な構造となっていました。

床の解体まで終了し、改修計画のヒントとなるようなことを多く見つけることができました!

日置君が撮ってくれた写真です。左側が活用場所、右が改修場所になります。対比が面白い写真ですね!
左側の畳の場所は雑巾掛けを行い、22日のイベントに向けて準備を行いました。

集合写真です!小池さん、地域の方々、ご協力ありがとうございました。

 

その他(昼食)

昼食はいつも、食堂かたつむりでいただいています。今回は店主の寺島さんが不在であったため、直前の連絡でしたが地域の方にカレーを作っていただきました。具がゴロゴロ入っていてとっても美味しかった!先生もたくさんおかわりしていました。

終わりに

今後も、信級内外のヒトやモノの繋がり、コトづくり、そして記録・発信を大切にしながらそれぞれの活動を進めていきます。

改修の第一弾は、炭盆(すみぼん)づくりをされている浅野さんが所有する空き家です。
いつもお世話になっている、炭焼き農家で移住者の植野さんがつくられる、炭焼き窯の余熱を利用して信級産玄米を焙煎するのぶしな玄米珈琲という商品があります。ノンカフェインで優しいお味です。ぜひご賞味を!!

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