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エストニアで夏に行われた建築ビエンナーレ内の国際コンペ「Tallinn Architecture Biennale 2022 – Vision Competition」にて、佐倉研究室のメンバー、鈴木悠が”HONORABLE MENTION”を受賞しました。(チーム名:mabu 共同制作者:石川泰成(横浜国立大学大学院)、藤澤太朗(横浜国立大学大学院)、前田亘輝(秋田県立大学大学院))
公式の冊子では提案のすべてを、公式ホームページ(https://2022.tab.ee/)ではプレゼンボードの一部を確認できます。
以下、提案の概要となります。
“ 敷地はタリン最大の住宅地域であるラスナマエのパネル住宅ブロックである。
郊外にあるラスナマエは、エストニアがソビエトに占領されている時代に、近くの工場や市内中心部に通勤する労働者を収容することを目的として建設された歴史をもつが、現在は公共スペースや公園の不足や住宅ストックの老朽化に悩まされている。
この提案は、既存部分のRCの減築をし循環可能な建築材料である木材で庭的空間である”コモンファーム”をつくる。コモンファームは、日射の確保、コミュニティスペースや公共施設、コモンファームのためのスペースの確保をすることができ、適正な減築と木材による増築は建物に適切な通風と水の流れを可能にし、建築を環境の一部にしている。
コモンファームの中では、農業や林業、畜産業といった行為が主に行われる。これらは、このアーバンスケールの中でそれぞれ繋がっており、近隣の街区まで広がることを想定している。また、この増築システムは他のマイクロレーヨンでも再現が可能であり、住民が食べるものや触れるものは住民たちの手によってつくられ、大きな枠組みの中で循環する。また、人や物の流れは計画された道の中で効率的に、また環境に配慮され行われる。人々がアーバンブロック内では小さな電気自動車や自転車で移動できるように設計されており、モビリティはハブに計画的に配置され人々はそれをアプリによって管理し、利用することができる。”
プレゼンボード(2枚目の一部)
現地での展示風景