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まち畑プロジェクト第1弾「すけろくガーデン」12月の活動報告1

こんにちは!修士一年の六車です。
年末が近づき、日の落ちる時間の早さを感じるこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
個人的に今年の秋はクローゼットをつくったり、マスキングテープで作品づくりに挑戦したり、建築の設計を考えたりしたりと芸術の秋状態でした。
すけろくガーデンでも何かつくってみようということで、今回の記事ではその制作物ができるまでを紹介します。
最後までぜひご覧ください!

土嚢で階段づくり

階段の制作背景
すけろくガーデンはこれまで「空き家と空き地をセットとしたリノベーション」をテーマに進めてきましたが、畑と母屋を繋ぐ動線が一つしかなく、もう一つ階段を設けることで一体感や回遊性のある場になるのではないかと考えました。
そこで、母屋と畑を直接つなぐもう一つの階段を設けることにしました。

↑いつもの道

↑階段ができた場合の道

なぜ土で?
初めは木材での制作も検討していましたが、屋外の階段であるため以下のデザイン条件を設定しました。

・腐食しづらいこと
・補修が簡単なこと
・畑にも馴染む素材であること

この条件に当てはまった材が「土」であり、「土」でどのように階段をつくれるかを考えることにしました。

制作方法・制作の様子
今回使用したのは以下の材料です。

・土
・土嚢袋
・砕いた瓦
・壁土

土嚢を積み上げて形づくっていく「アースバック工法」に近い方法で階段をつくります。
今回の土嚢階段はセメントを混ぜていないという点で「アースバック工法」と大きく異なっています。
これでも動線として上り下りする際の支障がないことから、できる限り自然に還る素材で階段をつくることを意識した結果が表れています。

土台部分の湿気対策として砕いた瓦を地面に撒いた後、一般的な土嚢を横に倒し、土嚢を平らに整えます。

上下の土嚢間にも土嚢同士の滑りを防止するため、砕いた瓦を撒いています。

このように土嚢を積む→平らに整える→瓦を撒く→土嚢を積む→…と繰り返して階段上に形をつくっていきます。
ここまで3人で約3時間経過しました。
重い土嚢を運ぶのは結構な運動になります…

最後に、仕上げとして「土」「草」「水」を合わせたものを土嚢の周りに塗っていきます。
混ぜやすいように硬すぎず、土嚢に張り付きやすいように柔らかすぎないように水分を調節しながら調合するのがポイントです!

土は叩きつけるようにしっかりと貼り付け、割れないように1cm以上の厚みをつけています。

ようやく完成です!
2人で3時間塗り続けて3時間かかりました…

おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。

仕上げにピヨにもお手伝いしてもらいました。
この階段で最短経路で道具の持ち出しができるようになりました!

階段制作の全過程の動画をInstagramで発信しています。そちらも合わせてご覧ください。

すけろくガーデンは毎週木曜日8:30から作業しています。(所在地:〒380-0866長野県長野市狐池1201-2)
気軽にご参加ください〜😊

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