ヒカリ屋上緑化プロジェクト
ヒカリ屋上緑化プロジェクトは、まちなかに緑を増やすことを目的とした「まちなかみどりラボ」のメンバーである佐倉先生と石黒さん ( 株式会社アド・イシグロ社長 ) がその活動の一貫として始動しました。長野市を拠点に広告美術業を展開している株式会社アド・イシグロは、光ハイツ (住居棟と作業棟からなるビル ) を所有しており、その作業棟の屋上を利用して屋上緑化に取り組んでいます。
本プロジェクトでは、まち畑プロジェクトのノウハウを生かした Urban Permaculture の場、学術的な研究、都市の農村化・Rurbanization 実践の場となることを目指しています。
「Rurbanization」の理念をもとに、「まち畑プロジェクト」で培ってきた知見を活かし、既存建物の屋上での緑化に挑戦しています。既存の建物の多くは、荷重や屋上構造、防水性などの観点から、屋上緑化を前提に計画されておらず、屋上緑化に関する施工や維持管理の情報も十分とはいえません。看板製作の技術に強みを持つアド・イシグロと協同する古材の活用や実践的な整備を通じて、既存建築物の屋上緑化の普及と推進の一助となる屋上緑化の手法を模索していきます。
屋上緑化を図る作業棟と住居棟が隣接する立地特性を活かし、集合住宅における付加価値の向上と居住者の定着を目指しています。居住者やアドイシグロ社員が自然に滞在・交流が促される空間整備や維持管理しやすい植栽計画を実践していくことで、持続可能な屋上環境の実現をしていきます。また、年3回ほど屋上緑化にまつわるイベントを開催し、居住者、アド・イシグロ社員、佐倉研究室の3者が交流を深める機会の場となっています。
学生とアド・イシグロメンバーで事例を見ながら屋上緑化について理解を深め、光ハイツ屋上でやってみたいことを挙げていきました。
住民参加を促すため、ランチのカレーを食べながらの勉強会を実施。
より多くの住民の方に参加してもらうため、夜に勉強会を開催。今回はパエリアをいただきました。
住民の方と共に廃材を使って日々の生活や屋上で育てたい植物などを広く聞き入れるためのアンケートBOXを製作しました。
お店で廃棄となったコーヒー麻袋をプランターとして活用して野菜やハーブを栽培しました。
廃材となったりんご木箱をプランターに転用し、植物の移し替えを行いました。
使わなくなった灯油タンクをプランターに転用。地域資源の竹で作った格子と組み合わせてアサガオが育ちました。
廃看板をプランターに活用するため、まずはコンデンサーなどの付属物を取り外しました。
実際に廃看板を動かしながらプランターデザインを検討しました。
アド・イシグロ社員協力の下、プランター側面として廃材のアクリル板を取り付けました。 現在も廃看板プランター製作は進行中です。