信級すみずみLab
信級地区は大自然に囲まれ、地域で培われた暮らしや文化が残る貴重な場所ですが、人口減少や空き家の増加により、その伝承が課題となっています。そこで、信級すみずみLabでは学生が現地に滞在し、地域の人々と共同作業や対話を通じた空き家改修などの実験的な取り組みを行うことで、集落の歴史や文化をアーカイブ化し、地域の価値を保存していく取り組みを進めています。
マルカの家に滞在しながら改修作業を進めています。マルカの家は築年数が経過した古民家であるため、家の状態を見極めながら改修作業を進め、信級住民と計画を調整しながら進めることが大きなポイントです。
また、改修にはできるだけ信級のモノを活用するという方針を掲げ、改修を行っています。その結果、モノやヒトの繋がりが生まれ、改修しているマルカの家は愛着を持たれる交流拠点になっていきます。
GIS技術を活用することで信級地区をより広域で捉え、歴史や文化を保存・継承する取り組みを、長野市内の企業である株式会社AB.doと共同で行っています。主な活動として、信級住民によって信級が描かれた屏風絵をデジタルマッピング化し、地域住民や訪れる人々にとってより有益な活用方法を模索しています。
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信級での活動は、単なる改修作業にとどまらず、地域の人々との深いつながりや、豊かな自然との共生を体感できる、かけがえのない時間となります。私たちは、日々の活動の中で、信級住民の自然の恵みを受け取りながら生きる知恵や、モノが限られているからこそ生まれる工夫と助け合いの精神に触れました。また、地域の方々との温かな交流を通して、ヒトとヒトとのつながりの大切さを改めて実感しました。信級での暮らしは、便利さや効率性だけでは得られない、本質的な豊かさに満ちています。自然、モノ、ヒト、それぞれとの関係性を見つめ直す貴重な機会を与えてくれた体験を、ぜひ写真を通してご覧ください。
この活動や、自然豊かで個性あふれる信級の暮らしに少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひお気軽にご連絡ください。