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B4小山が【第3回 日本財団 福祉のデザイン学生コンペ】にて最優秀賞を受賞!!

こんにちは、学部4年の小山咲紀子です!
先日開催された第3回 日本財団 福祉のデザイン学生コンペにおいて、最優秀賞を受賞しました。
この作品は、前期の第3設計の課題として作成したものでした。


テーマは『日常のある福祉「施設」』であり、今ある豊かさを見つめ直し、人間が生きることを最後まで支える福祉施設を提案するというものでした。一見シンプルなテーマに聞こえますが、実際に当事者の立場になったことのない私たちが想像だけで建築を作らなくてはならないという非常に難しい問いであったと思います。
私は予防医学(病気の予防や生命の延長など心身の健康を増進させるための医学)の考え方に基づいて、人々が暮らしの中で健康になっていくことを手助けできないかと考え、暮らしの中にある診療所を提案しました。

対象敷地である長野県飯田市南信濃和田・遠山郷では穏やかな生活の中で、道端の井戸端会議や診療所内でのお喋り、徒歩による移動手段などといった小さな予防医学が成立しています。そこでそれらの行動が新たな診療所の敷地内でも起こるよう診療所内に様々な空間を設け、日常の中に溶け込むよう設計をしました。

講評の中で、人は守られるだけでなく自身も何か守りながら生きていきたい。そのために、福祉が人の場所を取り戻しその人がその人らしくいられるよう手助けする必要があるのではないかという議論がありましたが、福祉としての建築がどこまで手助けできるのかを確実に見極め必要とされるような手助けを考えていく必要があると感じました。
前期の設計時に建築ができることとは何か悩む時期が長く苦しい部分もありましたが、最終的に自分なりの答えを出し評価をいただけたこと、大変嬉しく思っています。一方で、私の設計力の乏しさを再認識し魅力のある建築を設計できるよう鍛錬しようと自分自身を見つめ直すことがでました。この素晴らしい経験を糧に、今後も設計に励みたいと思います。

最後に、協力してくださった皆様本当にありがとうございました!!

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