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生ゴミを介した地域交流!田園風景を次世代に継承する農園!

都市空間デザイン

◯点

せせらぎ農園がある日野市は東京の中でも有名な穀倉地帯であった。浅川を用水路として田んぼ・畑に引き、美しい田園風景が広がっていた。しかし1960年代での首都圏郊外での急激な人口増加により、田園の宅地化がなされ、農地と用水路は減少してしまった。せせらぎ農園のある敷地は、田んぼとして利用されていたが、地主さんの高齢化に伴い土地を援助していただき、現在コミュニティガーデンとなっている。

畑の中心を流れる用水路と周辺の田んぼの風景が昔の面影を残しており、当時の日野市の田園風景を継承する場所となっている。

都会の資源である生ゴミを主体として土づくりをし、無農薬肥料で野菜と花を育てていることが特徴である。

◯線

運営主体が「ひの・まちの生ゴミを考える会」という名前の通り、畑での生ゴミのリサイクルに力を入れている。せせらぎ農園周辺の家庭から出た生ゴミを収集し、畑の土に還して無農薬肥料で野菜や花を育てている。また生ゴミの減量を目的とした情報共有の場として、意見交換会を隔月で開催している。

また周辺の公園の落ち葉を活用し腐葉土作りを行っている。収集した落ち葉をゴミとして出すと当然焼却に二酸化炭素が排出される。環境保全活動の一環として、環境負荷の軽減を促進するための活動と言える。この腐葉土と生ゴミの腐葉土と混合させることによって、新しく培養土として生まれ変わらせることができる。

保育園や小学校と連携した農業体験の場として芋掘り会も行っている。

◯面

コミュニティガーデンでの生ゴミリサイクルの先進事例として、他の市からも着目されており、見学者も多数いる。この場所が生ゴミリサイクルの情報発信の場としての役割も担っている。

概要

参考
ひの・まちの生ゴミを考える会HP
https://www.namagomi-heraso.com

 

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