WORLD

駅直結!都心のビルの屋上にあるシェア畑

都市空間デザイン

現地で担当の菅氏へのインタビューを行った。インタビュー内容から都市計画的視点で語られた部分を抜粋し記述したい。
◯点
エコ建材や都市緑化の開発、緑地管理などを行ってきた東邦レオによるコミュニティガーデンである。東邦レオは現在、緑地管理をもとにしたコミュニティづくりによるまちづくりにも尽力しており、その手段としてシェア畑を運営している。
今回現地調査を行ったソラドファーム恵比寿はJR恵比寿駅に直結しているアトレ恵比寿の屋上に存在する。同じく東邦レオが管理する屋上庭園に隣接しており、平日の夕方にもかかわらず、庭園には子供連れの方が多く訪れているのが印象的であった。
区画は会員、法人(児童養護施設や障がい者施設)、シェアの三種類に分けられており、きれいに分けられた区画には区画ごとに植えているもの、管理の仕方が違い個性豊かな畑たちが並んでいた。区画は近いため、自然な会話はよく発生し、会員同士がつながることがよくある。
利用者の道具、種苗はすべて用意されてあり、共有のロッカーに入っているため、開園時間内であれば利用者は勤め先からの帰りや買い物のついでに手ぶらで立ち寄れる。また、グリーンクリエーター(水やりや収穫を手伝う)がほぼ毎日滞在しているため、安心して作業にとりかかることができる。

◯線

駅に直結しているため、駅ビルのテナントが利用するという例もみられる。屋上で採れたハーブなどが料理に利用されている。駅ビルのリピーターを増やすという面では一役買っており商業施設との関係も良好である。
また利用者は駅近くに住んでいる方が多く、口コミによる集客が多いこともあり会員同士での交流もみられる。利用者による苗や種、収穫物の配布などもあり、ご近所づきあいのような関係性もみられる。東邦レオも、収穫祭や品評会、会員ツアーなどを積極的に行いコミュニティの創成を図ろうとしている。

◯面

JRとは都市開発の面からつながりがあり、都市開発の一環として緑地、畑を展開しているため、駅の性質や立地の特性などを見極めて菜園を設計しており、都市という面を意識しながら運営している。会員ツアーでは、地方の農家を訪れるため、非常に大きな面をつくるポテンシャルを秘めている。

概要

 

 

Pagetop