DIARY

【読書会】第1回「町を住みこなす―超高齢社会の居場所づくり」大月敏雄

 

こんにちは。学部4年の大崎です。
今年度の私生活における目標が最近決まりました。「料理をする」です。
春休み中にパスタをレンジで茹でるようになってから、私の料理の技術・熱量は加速度的に衰えを見せています。
しかし、これではいけません。何としてでも日常的に料理をする生活を取り戻さなくては。
なんなら「今年度中に頑張る」なんて悠長なことも言っていられません。とりあえず今日はスーパーによって帰ろうと思います。
なぜ、突然こんなことを言い出したのか。それは、この文章を最後まで読んでいただければわかるはずです。

 

 

はじめに

読書会年間予定

今回は読書会の第1回の発表者をさせていただいたので、その様子をご報告したいと思います。
読書会は今年度から始まった新たな取り組みで、月に1度開催されます。
学生がそれぞれ1冊ずつ本を選び、自分で作成したA4一枚の資料を用いながら、本の内容や学んだ知見、そこから感じたこと・考えたことなどについて発表を行います。
読書会1回につき1人が担当し、発表時間はおよそ1時間、その後20分程度を使って参加者全員でディスカッションを行います。
今回取り上げたのは、大月敏雄さんの「町を住みこなす」です。

 

読書会

この本において「住み熟す(こなす)」とは、「暮らしの変化に柔軟に対応しながら、家族と住まいの関係を時間をかけて刻々と構築しなおしていくプロセス」(p.vi)のことであると述べられています。
私は、第4章に出てくる「コミュニティ曲線」が視覚的にも深く共感でき、印象に残っています。人は一生のうちでコミュニティの必要度が変化するため、町全体で見るとこの曲線がホワイトノイズ状態に重なり合います。そのため、町にはプライベートからパブリックまで、様々な性質をもった人びとの居場所が必要で、状況に応じた居場所を「いつのまにやら」見つけられることが大切なのです。
この場合、パブリックとプライベートの間、セミパブリックやセミプライベートの空間の豊かさが重要になってくると思います。研究室の活動である「やぎのいた庭」や「すけろくガーデン」が目指すのは、このような空間です。
人との距離感が難しい現代だからこそ、誰かに強制されるのではなく、それぞれのペースで「なんとなく居られる」場所が地域の中にあることが必要なのではないでしょうか。

発表で用いた資料です。

 

ディスカッション

ディスカッションでは以下のような意見がでました。
・都市部ではこの本に載っているような方法が有効かもしれないが、限界集落のような農村部では難しい。どうするべきか。
・介護や子育ては地方に戻る動機として挙げられるが、未婚化や子どもを持たない選択の増加、経済的負担などにより、それだけでは地方回帰につながりにくくなっている。また、第2のライフステージを田舎で築く考え方も弱まりつつあり、今後は新たな地方回帰の動機づくりが必要だと感じた。
これらの意見を聞いて、この本で論じられている考え方だけでは、現代の生き方の多様化を覆いきれなくなってきているのではないかと感じました。
特に、介護や子育てといった地方回帰の動機が弱まりつつあることや、学生世代が必ずしも強いコミュニティを求めていないという意見から、人々が地域に求める距離感そのものが変化しているように思いました。

 

【おまけ】今月のランチ会

実は、読書会が終わったあと、ランチ会なるものが開催されます。
プロジェクトでいただいたお米をみんなで食べよう!ということで、研究室でお米を炊き、先生と学生がおかずを持ち寄ってみんなにふるまいます。
さて、冒頭でなぜ私が突然「料理をする」と宣言し始めた理由、もうおわかりでしょうか。
今のうちに料理に慣れて、レパートリーを増やしたいと思う今日この頃です。
第1回のテーマは和食でした。以下、お品書きです。
・山椒の唐揚げ
・和風ハンバーグ
・手羽元の煮込み
・肉じゃが

今回私は食べる担当。どの料理もとても美味しかったです!

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